二世帯住宅と一口に言っても玄関、風呂、トイレなどが全て2つずつある完全分離型二世帯住宅や通常の1世帯用の家に全員が同居する同居型二世帯住宅があり、どちらを選ぶかによって建築費はかなり変わります。

まず、同居型二世帯住宅の場合には、建物が1世帯で住む住宅とほとんど同じなので、通常の1世帯で住む住宅と建築費用はほぼ同じと考えてよいでしょう。

問題なのは完全分離型や一部分離型(共用型二世帯住宅)の場合です。

一部分離型二世帯住宅の場合は、どの部分を共有してどの部分を分離するかによって値段が大きく異なってきます。

二世帯住宅を建てる時に、特に女性が分離を希望することが多いのがキッチン(台所)です。

キッチンは料理をすることの多い女性にとっては、特に大事なプライバシーの高い空間であり、そこを価値観の違う人と共有するとなるとトラブルになったりストレスを感じることが多いからです。

お互いのプライバシーをできるだけ確保した二世帯住宅を希望する場合には、キッチンはできれば独立させて2つ作っておきたいところです。

ただ、キッチン等の水回りを共用せずに独立して2つ作るとどうしても割高になってしまいます。

共用型二世帯住宅では、お互いのプライバシー確保の必要性と予算のバランスを取りながら、どの部分を共用するのかじっくり決めることが大切です。

最後に完全分離型二世帯住宅の建築費の相場について説明します。

完全分離の場合は、独立した建物が2つあるようなイメージに近いので、どうしても割高になってしまいます。

相場としては最低でも1世帯住宅の1.5倍くらは必要になります。大まかな目安としては大体1.5倍〜1.8倍くらいと考えておけばいいと思います。